「数学苦手から脱した方法」ということで番外編を含めて4回書いてきましたがこれで終わりです。noteで連載している『理一の数学事始め』は昔の自分を想定して書いているので、どのように克服したかも織り込んでいます。
もしも小中高生がこのブログを読んでくれているのなら、授業の予習を勧めます。
もしも大学生がこのブログを読んでくれているのなら、授業とは別に授業で指定された数学書を読み切ることを勧めます。読み方は謎の数学者さんのYouTubeをご覧ください。
小中高生の予習はいま学んでいるところの先を読むのが予習ですが、さっぱり分からないのであれば自分の解るところまで戻るしかありません。場合によっては小2算数のこともあると思います。その内容が代数的(計算)なことか、幾何的(図形)なことか、解析的(関数・グラフ)なことかで変わるので、何でもかんでも小2算数ということはないと思います。幸い学校の数学は学びやすいように区分けされていますね。もしも計算が苦手なら、小学算数の計算ドリルをやる必要があるのかもしれません。必要か否かは自分で教科書や参考書を読んで、もしくは教師の説明を聴いていてついていけるかどうかで判断します。中学受験や私立の高校受験のような難しい問題は必要ありません。
さて予習ですが、教科書の説明を読んで理解できているか否かは例や例題が自力で解けるか否か、次にそれに続く問題が解けるか否かで判断できます。最初は気張らず、取り敢えずノートに大事だと思うことや理解できたことをメモし、例や例題、問題を単に解きましょう。そのうち自分なりの方法が見つけられます。この予習で最も大切なことは、自分が理解したと思うことでもきちんと教師の話に耳を傾けることです。それによって知識が整理されるし理解が深まり数学の見方も変わると思います。自分の誤りにも気づけます。やってみると学校の授業はそれほど早くないことに気づくと思います。そういう場合はどんどん先に進めてください。ゲームだってどんどん先に進めますよね。高校数学Ⅲを超えて大学数学の線形代数や微積分へと進んでもいいと思います。
『理一の数学事始め』は中学から高校数学Ⅰまでの代数編、現在は幾何編 (小学算数から高校数学Ⅰまで) を書いていて、2021.9.27から円の話を書いています。幾何編後は中学から高校数学Ⅰまでの解析編を書きます。その後、数学Ⅱへと進み数学B, 数学Ⅲは大学数学を絡めて書こうと思っています。
解くべき問題は教科書程度の問題で十分です。
解法を暗記するのは数学ではありません。受験数学の勉強はそうなりがちですが数学の力がつくとは思えません。大学以降の現代数学を学べばそれが解ると思います。
これは私だけでなく周囲にきいても同じでしたが、大学以降の数学をきちんと学べば高校数学の問題はかんたんに解けるようになります。難関大学や数学オリンピックなどで出題される難問は除きますがそういうもののようです。謎の数学者さんの言説を借りればMMの向上によるものだと思います。
数学をクイズやパズルとしてたのしむのもありますが、数学はそれ自身がおもしろいものです。例えば、歴史クイズを解答するよりも歴史を学ぶ方がおもしろいし、難読漢字が読めることより小説や古典を読む方がおもしろいですよね。▢