あなたはある会社の就職説明会に参加した。
O興業「会社を守れないなら、家庭は守れない」
T商事「家庭が守れないなら、会社は守れない」
これはそれぞれの会社で、毎日社員にも話していることだそうだ。これ以外に大きな違いは特になかった。
問題 あなたはどちらの会社を選びますか。
数学の問題ではないので、家庭と会社のどちらを大切にするかに依ります。なのでここでは考えるための手掛かりを話します。
日本の高度成長期、毎朝満員電車に揺られ、会社終わりは同僚と呑み屋に立ち寄り、子供たちが眠ってから帰宅というのが典型的なサラリーマン像でした。そういう人はT商事を選ぶかもしれません。
2つの会社の主張を見てみましょう。
A興行「会社を守れないなら、家庭も守れない」
換言すれば
「家庭が守れれば、会社も守れる」
と言っています。
T商事「家庭が守れないなら、会社は守れない」
換言すれば
「会社が守れれば、家庭も守れる」
対偶を取っただけですが、これで A興行は家庭が第一、T商事は会社が第一ということが分かりました。あなたはどちらを選びますか。
論理シリーズを取り上げた切っ掛け
タイムラインに
「外国人の人権を守れない国は、国民の人権も守れない国になる」
が「逆だろ、国民の人権も守れない国は・・・。算数もできんのか」と共に流れてきたのが切っ掛けです。この人は何を言いたいのかと考えてゾゾゾゾゾとしたのです。
算数のできる人が書いたのでしょ。ということは・・・ということです。▢