12.3 平行線の幾何Ⅱ(三角形と線分比②および内分・外分)からの抜粋です。
"数学は出来る限り自分の脳で考える方が力がつくということを踏まえると、解答や証明をきちんと書いてしますのはその人の学びを阻害しているのではないかと思ってしまいます。だから証明や解答を見る前に、3分、5分、10分、...3時間...と時間を決めて考えるようにしてみてください。" (抜粋了)
苦手から脱したとき、たくさんの問題を解いたとか難しい問題を解いたとかで脱したのではありません。最初に使ったものは志望校(だった)過去問です。難易度は教科書の例題から節末問題くらいだったと思います。
なので苦手を脱したいなら問題を数こなすことでなく、難しい問題を解くことでもなく、教科書の節末問題くらいまでが自力で解けるようになることだと思います。そのためには自分なりに理解するまで考えることです。その理解する部分というのは例題の解説でなく、各章のはじめや各節で新しい概念を説明しているところです。
理解が深まれば例題の解説を見なくても解けるようになります。解けなかったとしても解説がかんたんに理解できるようになります。考えればそれだけ理解が深まるので例題だけでなく節末問題も解けるようになります。解けないということは理解がまだまだ浅いと思ってください。▢
※ 謎の数学者さんの「数学の教科書の読み進め方。」は参考になります。
学び直しをされているなら、基本事項がきちんと書かれている問題集や参考書、例えば下2冊のシリーズで十分です。たとえ大学数学を学びたいとしても十分です。早く問題が解けるとか、難しい問題が解けるとかは関係ありません。新しい概念が理解できるかどうかです。
(補足)
数学科に入学してくる人たちは教科書程度の問題なら楽に解けます。中には入試問題の達人のような人もいます。でも現実は大学数学で打ちのめされてしまうのです。いくら解答を暗記しても数学はその暗記したものを書くものではないからです。
数学との付き合い方についてもこれまで書いていますが、自分が理解できるところまで戻って学び直した方が早く進めます。自分の歩調で数学をたのしんでください。幸い、小中高の数学は学びやすいように分野別になっています。先ずは計算の苦手から脱してください。早く解けることでなく、教科書程度の難易度なら時間を掛ければ解けるという自信が持てれば脱したとみていいと思います。
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