高校に入学して最初の数学の授業で
「x^2 と 2x の違いは分かっているか」(x^2 はxの2乗の代用)
と話されたときに指名されたりしないかと冷や汗をかきました。読者はこのブログやnoteを読んでくれるくらいなのでそれくらい朝飯前なのでしょうが、当時の私にはその違いも曖昧でした。
苦手から脱する切っ掛けはnote1, note2を譲ることにして、肝心のどうやって苦手から脱したかですが、結論は計算の克服でした。この習得過程で身に着けた「約束に従うこと」は現代数学を学ぶ上でも生きています。
数学を始めたのは高校1年の夏休みからです。その時の知識量は、理屈も意味も解らないけど展開・因数分解を高校の授業で習って答えが出せる程度でした。
最初に取り組んだのは高校受験時に買った志望校の過去問です。1⃣は計算、2⃣は一行問題、3⃣以降は方程式の文章題、関数、図形などでよくある配列のものでした。1⃣の計算を取り敢えずやってみて解けなかった問題を一つ一つ自分が納得するまで考えることを続けました。この1⃣の中に約束記号問題もあり、この問題を理解すると同時に定義(約束)というものを理解しました。これによりx^2と2xも理解し、等号の意味も理解でき、方程式だけでなく小学算数がいい加減だったことにも気づきました。過去のブログ「因数分解や展開は数の計算にも使える」や「0=1の証明 ~小学算数の等号「=」は「等しい」という意味なのか~」はこの頃に発見したことです。前回の具体的に考えるというのもこの頃に身に着けました。
数学の苦手から脱したいなら計算を克服することです。でも意味も解らずに解いて答えが合うようになることではありません。計算の意味を理解し、正誤が自分で判断できるようになることが目標です。難しめの問題・式が複雑な問題が解けるようになることではありません。こういう問題は苦手から脱したらだんだん出来るようになります。
では具体的な教材はというと教科書や傍用問題集で十分です。それがなければ『理一の数学事始め』のシリーズ1から8までを使ってください。中学数学1から高校数学Ⅰまでの内容をカバーしています。計算のきまり(+-×÷の計算順序)はシリーズ1に書いています。
高校、中学の問題集が必要なら下2冊のシリーズで十分です。否、自分は京都大学や灘高校を考えているのであれば不十分かもしれませんが、そういう人はこのブログに辿り着くことはありません。白チャートは問題集として十分使えます。小学算数で選ぶなら難しくない計算ドリルを選んでください。もう一度触れますが、理解が深まればだんだん難しめの問題も解けるようになります。▢
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