今回の内容は、『Mr.Robotにプログラムする』の続編に相当します。
現在、もう一つのブログ『理一の数学事始め』では平面の幾何の話をしています。中学数学ではどのように平面幾何を指導しているのかを調べていて、数学の本質とかけ離れた指導が行われていることを知りました。
みなさんは三角形の合同定理(三角形の合同条件)をどのように習ったでしょうか。
1⃣3辺がそれぞれ等しい(三辺相等)
2⃣2辺とその成す角がそれぞれ等しい(二辺挟角相等)
3⃣1辺とその両端の角がそれぞれ等しい(一辺両端角相等)
これは『理一の数学事始め』で使っている表現ですが、他に
2⃣2辺とその間の角がそれぞれ等しい、2辺とその挟む角がそれぞれ等しい、二辺夾角相等
3⃣二角夾辺相等、二角挟辺相等
などがあるようです。結論から言えば、どれを選んでも問題ないと思うのですが、教科書通りでないと減点するチューガッコもあるようです。高校入試で減点やペケになるのでしょうか。もしもそういう高校なら、そういう所で数学を学ぶのは不幸だと思います。
ところで、そういう指導をしているセンセたちを指導したセンセたちは、何を考えて教育したのでしょうか。数学嫌いを増やすためなのでしょうか、立派なネジになるためのプログラムの一環なのでしょうか。銀河鉄道999で星野鉄郎のネジになる話を思い出し、気持ち悪い限りです。
大学所属の数学者たちは、大学に入ってからきちんと数学教育しようと思われていると思うのですが、その前にできることはやってほしいものです。優秀な人材を失っている可能性があるのですから。
もしも、藤井聡太 王位・棋聖が杉本昌隆八段に出会わず、つまらぬことに口煩い師匠の弟子になっていたら、才能を開花させられたのでしょうか。
小平邦彦氏は、ご自身の著書の中で平面幾何教育を推奨されていますが、本質とかけ離れた幾何教育を御知りになったら、静かな眠りから目を覚まされるのではないでしょうか。▢
0 件のコメント:
コメントを投稿