2021/05/26

洋書と和書

語学の学び方の一つに、自分の興味関心のあるものをその言語で読むというのがあります。もちろん、映画や音楽、YouTubeなどの動画の活用も含めます。

英語は中学レベルですが、数学の洋書は読めます。もちろん、知らない単語は調べることになりますが、それを除けば読む速さも日本語で書かれているものとあまり変わらないように思います。そもそも理解しながら読むのは、英語でも日本語でも変わらないからです。


実際に読み始めると判りますが、数学の本は読みやすいと思います。表現の仕方もあまり多くないので、一月もすれば慣れると思います。私でも三月くらいで慣れたように記憶しています。最初は辞書を引き引き読んでいましたが、それも少なくなります。


30年程前、旧漢字で書かれた遠山啓著『無限と連続』を町の古本屋で偶然みつけ手に入れました。



はしがきを読むと、縦書きで書かれ「厳密」「強調」「ある」「尊敬」「余地」「数学者」「鉄仮面」などが旧漢字で書かれています。本文では「点」や「体」も旧漢字で書かれているのですが、こういうのも慣れます。日本語なので英語よりは読みやすく、理解できているなら前後関係から判断もできます。洋書もこのような感じで読めるようになります。

もしも「洋書はなあ」と手を拱いているなら、洋書は和書の2~4倍と高価ですが、思い切って読んでみてください。翻訳された本を読むよりも読みやすかったりします。それと、日本語で書くよりも英語で書く方が書きやすいということもおこると思います。▢


左)遠山啓著『無限と連続』(岩波新書)
現在売られている本は、横書きの上、常用漢字で書かれています。これを立ち読みで確認したときは、とても異質な感じがしました。同じことが書かれているはずなのに...

右)小松勇作 編集『数学英和・和英辞典』(共立出版)
洋書を読むには欠かせません。

 

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